近年、「メンタル」や「鬱病」といった言葉が社会に広く浸透してきました。
私自身の考えとして、次のようなことが言えると思います。
「真面目な人しか鬱病にならない」。
この表現は一見すると極端ですが、その背景には確かに一理あると感じます。
逆に言えば、不真面目とは言わないまでも、「楽観的な人は鬱病になりにくい」 とも言えるのではないでしょうか。
責任感が強く、与えられたことをきちんとやろうとする人ほど、自分を追い込みやすい傾向にあります。
つまり、真面目な人ほど心をすり減らしやすい のです。
ここでは、真面目さがもたらす落とし穴と、その特性を前向きに活かすための考え方を整理します。
真面目さが生む「頑張りすぎ」
真面目な人は「手を抜くことを悪いこと」と捉えがちです。
だからこそ、業務が立て込んでも自分のキャパを超えてでも引き受けてしまいます。
「頑張りすぎることが美徳」 という意識は、周囲から見れば信頼の証ですが、
本人にとっては心の負担になります。
自分を追い詰める「完璧主義」
もう一つの特徴は完璧主義です。
「ここまでやらなければならない」「これ以上の水準でないと認められない」と自分に厳しくなりがちです。
ですが、完璧を目指すより、進めること自体に価値がある ケースも多いものです。
60点でも一度提出して、周囲の意見を取り入れながら仕上げていく。
そんな柔軟さが結果としてクオリティを高める近道になることもあります。
真面目さは最大の武器
真面目さはリスクにもなりますが、同時に大きな強みでもあります。
責任感があるからこそ周囲に安心感を与え、努力を惜しまないからこそ成果を積み重ねていくことができます。
大切なのは、その強みを自分を苦しめる方向ではなく、健やかに発揮できる環境に置くこと です。
「一人で抱え込まず、周囲に助けを求める」
「完璧を目指すより、前に進むことを優先する」
この2つを意識するだけでも、真面目さが本来の力を発揮しやすくなります。
まとめ
私自身も「真面目であることは良いこと」と思い込んで、無理をしてしまった経験があります。
ですが、真面目さは必ずしも自分を追い込むためのものではなく、周囲を信じて委ねる勇気と組み合わせることでさらに強い武器になる のだと気づきました。
仕事も人生も、一人で背負う必要はありません。
真面目さに磨きをつけて、心地よく働ける環境を作ることこそ、長く続けていくための鍵だと感じています。
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