自分を回復させる「復活の呪文」をいくつ持っていますか？

忙しい日々の中で、誰しも「もうダメかも」と感じる瞬間があります。
仕事のストレス、人間関係の摩耗、思い通りにいかない現実etc

そんなとき、心と体を回復させるための「自分だけの復活の呪文」を持っているかどうかで、立ち直りの早さは大きく変わります。

ここでは、私自身が実践している3つの対策と、その効果を実感したエピソードを交えながらご紹介します。

「食べる」：体に優しい食事で内側から整える

仕事でうまくいかない日や、理不尽なことを言われた日こそ「食べる」ことを大切にしています。

「やけ食い」ではなく、「体にいいものを、しっかりと食べる」ことが肝心です。
具体的には、油っぽいファストフードやスナック菓子ではなく、
ごはん・味噌汁・焼き魚などの「和食の定食」を選びます。

私のオススメは「豚汁定食」です。
肉と野菜と汁物を一品で摂れるので優れものです。

そもそも体は「食べた物」をエネルギーにして動いています。
単にお腹を満たすだけでなく、「体の内側から回復すること」を意識するようにしています。

美味しいものを丁寧に食べることで、心にも落ち着きを取り戻すことができます。

普段シャワーだけで済ませている人も多いのではないでしょうか。
しかし、疲れているときこそ時間をかけて「お湯をはって浸かる」ことをオススメします。

湯船にゆっくり浸かると、体の芯から温まり、張り詰めた神経がほぐれていきます。
お湯の中では、日々の悩みやタスクからも一時的に解放され、「ボーっと無になれる瞬間」が生まれます。

私の場合、仕事で理不尽なことがあった日ほど、あえて何も考えずに静かにお風呂に入ります。
そうすることで、感情の波が自然と落ち着き、思考をリセットすることができます。

夜遅くまでスマホを触ったり、考えごとを続けてしまうと、脳も心も休まるタイミングを逃してしまいます。

私は「疲れを感じたら、昨日より1時間早く寝る」と決めています。
睡眠は、どんな栄養ドリンクよりも強力な回復薬です。

「早く寝る」といっても、ただ眠るだけではありません。
小さめのタオルを目の上に乗せて眠ることで、目の稼働をシャットダウンさせ、しっかり休ませるようにしています。

ここまで紹介した方法は、どれも特別なことではありません。
しかし、この「当たり前」を実行できるかどうかで、
自分のコンディションは大きく変わります。

他にも「カラオケで声を出す」「ランニングで汗を流す」「友人と飲みに行く」など、
人によって合う方法はさまざまです。

大切なのは、「自分にとって効く回復法をいくつ知っていて、実際に使えるか」ということです。
つまり、「自分で自分を回復させる力」を持っているかどうかが重要です。

人生には「絶好調の日」もあれば、「何をしてもダメな日」もあります。
長い目で見れば、「どうベストコンディションを維持するか」よりも、
「どうバッドコンディションと向き合うか」のほうが重要です。

私は、疲れを感じたときに「自分の回復手段」を思い出すようにしています。
それは逃げではなく、「自分を守るための知恵」です。

無理をせず、焦らず、回復の術を自分の中にストックしておくことが、
これからの時代をしなやかに生き抜くための力になると感じています。