知らないとヤバい「メールマナーとNG表現」
ビジネスで使うメールは、ちょっとした言葉遣いやマナーの違いで印象が大きく変わります。
「なんとなく使っているけど実は誤用だった」「社外では避けるべき表現」など、
知らないうちに失礼になっているケースもあります。
ここでは、会社員が日々のメールで気をつけたいマナーと、つい使いがちな間違った表現をご紹介します。
挨拶文のマナーとNG表現
メールの最初に「お世話になっております」と書くのは定番ですが、
注意したいのはその使い方です。
-
OK例:「いつもお世話になっております」
-
NG例:「ご苦労様です」
「ご苦労様です」は目上の人が目下に使う言葉です。
そのため社外の相手や上司に使うと失礼にあたります。
挨拶文は短くても、「お世話になっております」で統一しておきましょう。
② 承諾・確認の返答でありがちな誤用
依頼や確認メールへの返答でつい使ってしまうのが「了解しました。」です。
-
OK例:「承知しました」「かしこまりました」
-
NG例:「了解しました」
「了解」は目上から目下のニュアンスがあるため、社外のやりとりには不向きです。
同僚とのラフな社内メールなら問題ありませんが、基本は「承知しました」、さらに丁寧な表現ならば「かしこまりました」とするのが安全です。
お願いをする際の一言
依頼をする時に「すみませんが〜」と書いていませんか?
謝罪の言葉から始めると、ビジネスメールでは頼りなさや不自然さを感じさせることもあります。
-
OK例:「お手数をおかけしますが、ご確認をお願いいたします」
-
NG例:「すみませんが、確認してください」
依頼は「すみません」より「お手数ですが」と言い換えるだけで、かなり丁寧に伝わります。
結びの言葉のポイント
メールを締める一文は、相手への配慮が表れる部分です。
ありがちな失敗は「中途半端に省略してしまう」ことです。
-
OK例:「引き続きよろしくお願いいたします」
-
NG例:「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」も口語的で普段の会話では自然ですが、メールというフォーマルな場面では少し軽い印象を与えます。
「どうぞ」「引き続き」などを添えて、きちんとした敬語に整える方が良いです。
依頼前置きの言葉選び
依頼の文頭に「お忙しいなか恐れ入りますが」と書いていませんか?
一見丁寧ですが、相手の「忙しさ」を勝手に断定してしまう表現でもあります。
-
OK例:「ご多用のところ恐れ入りますが、ご確認をお願いいたします」
-
NG例:「お忙しいなか恐れ入りますが、ご確認ください」
ビジネスでは「忙しい」という言葉はできるだけ避け、「ご多用」と言い換えるのが正解です。
同じ依頼でも、言葉遣いひとつで相手への敬意がきちんと伝わります。
まとめ
普段よく使っている表現でも、相手やシーンによっては失礼にあたることがあります。
メールは文字として可視化できるからこそ、正しい言葉を選ぶことが相手へ敬意を示すことにつながります。
慣れるまでは少し堅苦しく感じても、メールでの印象が良くなれば、その後のやり取りや信頼関係にも確実にプラスになります。
小さな言葉遣いの積み重ねが、長い目で見れば大きな差を生み出すのだと思います。
コメント