ボーナスとは何か?
仕組み・財源・会社の本音まで分かりやすく解説
ボーナスの時期になると、
「同僚より少ない気がする」
「そもそもなぜこの金額なのか分からない」
「今年は減ったけど会社は大丈夫なのか」
といった不安や疑問を感じる方は多いと思います。
特に冬のボーナスは12月に支給される企業が多いため、SNSでも毎年のように話題になります。
しかし、ボーナスは仕組みが複雑で、会社によって支給基準や金額がまったく異なります。
仕組みを知らないままだと、「なんとなく不満」「会社がケチだから少ないのでは?」など、誤解にもつながりやすいです。
この記事では、ボーナスの基本的な成り立ちから財源、支給ルール、会社側の考え方までを分かりやすく整理し、「なぜ今の金額なのか」を解説します。
私自身も社会人になりたての頃は「なんでこんなに差がつくんだろう?」と戸惑ったこともあったので、人事・総務も経験した視点で説明していきます。
そもそもボーナスとは何か?
一般的にボーナス(賞与)は、
「会社が一定の期間に生み出した利益を従業員に分配する仕組み」
とされています。
つまり給与とは別枠で、業績によって金額が変動しやすいのが特徴です。
多くの企業では、夏・冬の年2回が主流で、とくに冬の賞与は12月に支給されることが多いです。これは決算期から見た業績の確定タイミングや、企業の資金繰りの都合が背景にあります。
私が新卒だった頃も、12月10日前後の支給日は社内がどこかそわそわしていました。
「今年は何ヶ月分くらいかな?」と予想する会話が自然と増える時期だったことを覚えています。
ボーナスの財源はどこから来るのか?
ボーナスの原資は会社の利益から確保されます。
ただし、利益がそのまま全部ボーナスに回るわけではありません。
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設備投資
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新規事業の資金
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会社の内部留保
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株主への還元
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人件費
上記を調整しながら、「どれくらいを賞与に回せるか」を経営陣が決定します。
この仕組みを理解すると、「今年は業績が良いはずなのにボーナスが増えないのはなぜ?」という疑問にも一つの答えが見えてきます。
利益が出ていても、未来に投資する必要があればボーナスが増えないことは普通にあります。
ボーナスは会社に支給義務があるのか
多くの人が誤解しがちですが、「ボーナスの支給は法律上の義務ではありません」。
ただし、就業規則や労働契約書で「支給する」と明記されている場合は、会社に一定の拘束力が生じます。
また、支給すると規定されていても、金額についての義務はありません。
つまり、多くの企業の実態としては
「支給はするが金額は業績次第」
という形をとっています。
ボーナスが多い=会社が儲かっている?
これは半分正解、半分は誤解です。
「儲かっている」ことはボーナスが増える条件の一つではありますが、企業がどう配分するかは経営判断によって大きく左右されます。
私が以前勤めていた会社でも、売上は好調だったのに翌年のボーナスが減ることがありました。
理由を聞くと、新規事業の立ち上げで大きな設備投資を行なったため、人件費に回せる余裕がなかったということでした。
ボーナスの支給基準はどう決まるのか
企業ごとに基準は異なりますが、一般的には以下の要素で決まります。
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業績(会社全体の成果)
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個人の評価(等級・査定)
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役職(管理職は固定が多い)
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勤続年数
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人件費バランス
特に大企業や古い企業ほど「年功序列の支給割合」が大きい傾向があります。
一方で、近年は成果主義を取り入れる会社も増え、若手社員が高額のボーナスを受け取るケースも珍しくはありません。
優秀な人や年配者しかもらえないのか
ボーナスは「誰がどれだけ働いたか」ではなく、「どれだけ貢献したと評価されたか」で決まります。
ただし、多くの企業では
「一定の等級に達するまでは支給割合が低い」
ことが普通です。
そのため、結果として年配者のほうが金額は多くなりがちです。
ボーナスが少ない・もらえないときに抗議できるか
就業規則に「支給する」と書かれているにもかかわらず支給がゼロだった場合、説明を求めることはできます。
しかし、評価や金額に対して会社と争うのは難しいのが実際です。
特に新人の頃、同僚が「評価に納得がいかない」と人事に相談していましたが、返ってきた回答は
「評価は総合的判断のため詳細は伝えられない」
というものでした。
残念ですが、これが一般的な扱いです。
個人で改善できることはあるのか
結論、あります。
ボーナスの仕組みを私はこう理解しています。
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「結果」を出す
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「評価されるための行動」を取る
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「見える形で貢献する」
特に、成果主義の会社では「見える化」が非常に重要です。
例えば営業職であれば、受注数や金額だけでなく経路やノウハウの共有など、「成果に向かって動いている姿」を伝えることも評価に影響します。
まとめ
ボーナスは給与と違い、会社の業績・財務状況・経営判断・評価制度など、さまざまな要素が複雑に絡んで決まります。
仕組みを理解していないと、「なんで自分だけ少ないんだろう」と必要以上に落ち込んだり、会社に不信感を抱いたりしがちです。
しかし、知識を持っておくことで、自分の立ち位置を冷静に把握でき、改善すべき点も見えてきます。
最終的には、「もらえるときは素直に喜び、少ないときは自分の立ち回りを見直す」くらいのスタンスが、長いキャリアでは一番心が楽だと感じています。


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