覚える<考える 頭の使い方
記憶はすぐに薄れるもの
「人間の頭は、覚えることではなく考えることに使うべきだ」
──これは私が強く意識していることです。
「エビングハウスの忘却曲線」をご存じでしょうか?
簡単に言うと、人は学んだことの多くをすぐに忘れてしまうという研究結果です。
つまり、どれだけ努力して覚えても、時間が経てば忘却は避けられないのです。
大事なことを忘れずにタスク化する方法は別途まとめます。
学生時代に気づけなかったこと
学生時代、私は学校の定期テストでそこそこ点は取れるタイプでした。
しかし模試や受験など「応用力」を問われる場では結果を残せませんでした。
今思えば、直前に習った数式や英単語を丸暗記していただけで、考え方や本質を理解していなかったからです。
英単語をどれだけ覚えても、文法を理解していなければ英語は話せないのと同じです。
記憶よりも理解を優先する
もちろん努力して覚えたことや強烈に印象に残ったことは記憶に残ります。
しかし全てを網羅的に覚え続けることなど到底不可能です。
だからこそ「覚えること」よりも「考えて理解すること」にエネルギーを注ぐ方が実用的だと感じています。
本質を理解していれば、多少記憶が抜け落ちても、応用や再現は可能だからです。
教えるときに大切なこと
部下や後輩と接していると、「このやり方、前にも教えたんだけどな」と思うことがあります。
ですが、それを責める気にはなれません。
人間は忘れる生き物であり、教えた側としても相手が一回で全部マスターするとは思っていないからです。
むしろ大切なのは、ただ手順を教えるのではなく、「なぜそのやり方をするのか」「できなかった場合どんなリスクがあるのか」という理由を伝えることだと考えています。
そうすれば点での暗記ではなく、線での理解につながり、忘れにくくなるからです。
まとめ
「覚える」ことに頼るのではなく「本質を理解する」ことにシフトすると、物事が一気に整理されて応用力も高まります。
私自身、過去の失敗や経験を通して、「何故そうなのか」を考える習慣を身につけることが、最も価値のある学び方だと実感しています。
これからも「ただ覚える」のではなく、「どうしてそうなるのか」を自分なりに考え、仕事や学びを積み重ねていきたいと思います。
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