後輩・部下へのフィードバックの伝え方

仕事術

後輩・部下へのフィードバックの伝え方

後輩や部下に仕事を任せたとき、「もっとこうしてほしい」「どうしてこうしなかったのか」と思うことは誰にでもあると思います。
ただ、伝え方ひとつで聞き手のモチベーションは大きく変わります。
注意ばかりでは信頼関係を損ねますし、逆に曖昧すぎても改善されません。
今回は、フィードバックを伝えるときのコツを整理してみました。


良い点を先に伝える

いきなり改善点から入ると、聞き手は「また注意された」と受け止めがちです。
まずは「ここは良かった」「助かったよ」といったプラス面を具体的に伝えることで、安心して次の言葉を聞けるようになります。

その後で「ここはこう直してほしい」「ここはこうすると効果的」といったように指摘すると、自分の意見も伝えられて、改善に繋がりやすいです。


改善点は“行動ベース”で伝える

「もっとちゃんとやって」というような曖昧な言葉は伝わりません。
主観的な「伝えた」で終わらず、相手に「伝わる」話し方が求められると思います。

そのため、例えば「次回は資料の冒頭に要点をまとめると、読み手に伝わりやすくなるよ」といったように、行動ベースで具体的に伝えるのがポイントです。


伝える場面を選ぶ

人前で注意されると後輩や部下は萎縮してしまいます。
改善点を伝えるときは、できるだけ1対1の場を選ぶことが望ましいです。
会議室に呼ぶほど大げさにせず、ちょっとした休憩のタイミングで声をかけるのも効果的です。

とはいえ1対1で話す機会が作れないこともあると思います。
その場合は、席まで行って「いま2分だけいい?」などと前置きし、1点に絞って伝えると端的に済みます。
また、特定の名前は出さずに、全体ルールとして周知すると個人攻撃に見えず、全員が同じ基準で動けます。


まとめ

フィードバックは「相手のために伝えるもの」ですが、結局のところは信頼関係の中で成り立つものだと感じます。

後輩や部下にとっては一言のアドバイスが大きな自信につながることもあれば、逆に一言でやる気をなくしてしまうこともあります。
だからこそ、「指摘するより育てる気持ち」を持って伝えることが、長い目で見ればチーム全体の成長にもつながるのではないでしょうか。

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