完璧主義から抜け出す思考法
かつての私は、典型的な「完璧主義者」でした。
校則や試験が厳しい学校教育、家庭環境、人間関係などの影響もあり、常に「ちゃんとやらなければ」「失敗してはいけない」と自分で自分に言い聞かせるようになっていました。
その結果、成果はある程度出せても、心の余裕がなく、楽しむ余地がありませんでした。
そんな私が少しずつ完璧主義から抜け出せたのは、「考え方を少し変える」ことでした。
ここでは、そのきっかけとなった3つの思考法をご紹介します。
サボるではなく「羽休め」
昔の私は「休む=怠けること」と思っていました。
しかし、本当に大事なのは、時には休むことで次の一歩を軽くできることです。
鳥が長い距離を飛ぶときに羽を休めるように、私たちもエネルギーを回復させるための時間が不可欠です。
たとえどんなに頭の良い人でも、ずっと集中し続けることはできません。
「サボる」ではなく「羽休め」と捉えるだけで、罪悪感なく休めるようになりました。
質よりまずはスピード
以前は「最初から完璧なものを仕上げなければ」と思い込んでいました。
そのせいで時間がかかりすぎたり、結局納得のいくものが完成しなかったりしました。
今はまず「スピード」を優先して取り組み、形にしてからブラッシュアップするようにしています。
粗削りでも形になれば、進んだことに対して自信や達成感になり、改善も具体的に考えやすくなります。
ミスしても「2回目繰り返さなければいい」
完璧主義の人は「ミス=失敗」と決めつけがちです。
私も一度のミスに強い自己嫌悪に陥っていました。
でも「同じミスを繰り返さなければいい」と考えるようになってから、気持ちがラクになりました。
一度目のミスは「学び」、二度目を防ぐことが「成長」です。
最初は誰しもつまずいて当然です。
ミスとして引きずるのではなく、そこからどう動くかで罪悪感は薄れます。
まとめ
私にとって完璧主義から抜け出すのは、一気に性格を変えることではなく、考え方の変換でした。
性格は自分の考え方のクセのようなものだからです。
少しずつ自分を許せるようになったとき、私は心の余裕が生まれました。
「うまくいかなくて落ち込みやすい人」や「完璧じゃないとダメ」と無意識に思い込んで苦しくなっている人がいたら、まずは小さな意識の切り替えから始めてみてください。
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