報連相の少ない部下と付き合うコツ

「もっと早く言ってくれればよかったのに…」
部下の報連相が少なく、後から状況を知って困ったことはありませんか？

ただ待っているだけでは、部下が自然に報連相を増やしてくれることはありません。
人を変えようとしても難しいですが、自分の接し方を少し変えるだけで、部下の動きは変わりやすくなります。

ここでは、報連相を促すために上司や先輩ができる工夫をまとめました。

相談しやすい「空気」をつくる

部下が報告や相談をためらうのは、「こんなこと聞いたら怒られるかも」「自分で解決すべきだと思われるかも」と不安があるからです。
上司から「些細なことでもいいから教えてね」と声をかけることで、心理的ハードルは下がります。

もし進捗が気になっている業務があるなら、「○○の件、どこまで進んでいるか教えて」とこちらから声をかけてみましょう。
「聞かれたら答える」というシンプルなきっかけがあるだけで、部下も話しやすくなります。

報告の「型」を決める

「必要なときに報告して」と言われても、人によって「必要」の基準は違います。
結果として報告が遅れたり、抜けたりする原因になりがちです。

そこで効果的なのが、報告の型を決めてしまうことです。
「毎週金曜に進捗を共有する」「トラブルがあれば即時チャットで連絡」など、ルールを具体的に設定しておけば、部下も迷わず動けます。

また、報告というと「部下から上司へ一方的に伝えるもの」と考えがちですが、必ずしもそうではありません。
例えば、夕方5時に終礼を設けて、お互いの進捗や懸念点を短く共有する習慣をつければ、上司側も情報を出すことになります。
双方向のやり取りがあることで、部下も「自分だけが報告しているわけじゃない」と安心でき、自然と報連相が活発になります。

接触頻度を上げて、関係性をつくる

報告しやすい人＝話しかけやすい人です。
日頃からちょっとした雑談や声かけを意識して増やすだけで、部下にとって話しかけるハードルが下がります。

たまにしか会話しない上司よりも、普段から関わりのある上司のほうが話しかけやすく、「相談しても大丈夫だ」と感じられるのです。
この小さな積み重ねが、結果として報連相の増加につながっていきます。

まとめ

報連相の少なさを「部下の性格のせい」にしてしまうのは簡単ですが、それでは何も変わりません。
自分がどのように変われば、部下が相談しやすい空気になるのか、そこにヒントがあります。

接し方や仕組みを少し変えるだけで、部下との関係性は大きく変わり、自然と報連相は増えていきます。
「まずは自分から変わってみる」ことを意識してみてください。